
焼肉・焼鳥店では、食材から発生する煙や匂いが店内にこもりやすく、快適な環境の維持には適切な換気・排気システムが欠かせません。以下は、事実に基づいた技術とその効果です。
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無煙ロースター(ダクト式)による局所排気
テーブル奥など調理近くの排気口で煙を瞬時に吸い取り、ダクトを通じて屋外へ排出します。店全体への煙の広がりを抑えられ、清潔な環境づくりに有効です。ただし、換気ダクトが不要な「ノンダクト式」は排煙能力が劣る場合があるため、導入時は性能確認が必要です。 -
排気ダクトの設計とフィルター処理
ダクトはできる限り直線的・短距離に設計し、曲がりを少なくすることで排気効率が向上します。また、ダクト内グリスフィルターは油煙の約80%を除去しますが、残留物による性能低下を防ぐため定期清掃が重要です。 -
電気集塵機+触媒/セラミック脱臭フィルターの活用
電気集塵機で油脂成分などを除去した後、脱臭フィルター(触媒式、ハニカム構造)を使い、臭気成分を吸着・分解して低臭に放出する仕組みが推奨されます。また「ゼオガイア」などのセラミック材は、不燃性かつ長寿命な徐放・分解方式で、優れた脱臭性能を発揮します。 -
活性炭フィルターの導入(補助的な選択肢)
臭気の吸着には有効ですが、目詰まりしやすく、頻繁な交換が必要です。コスト・交換頻度を考慮して導入すべきです。 -
定期メンテナンスと換気経路の確保
フィルター・ファンの清掃や専門業者による点検を定期的に行うことで、排気性能を維持できます。また、客席への給気と厨房などからの排気を明確に分け、補助的に空気清浄機や除湿機を併用するのも有効です。 -
法規制における配慮
厨房排気はニオイによる環境規制の対象となるため、設計段階から法律に基づいた臭気対策(脱臭設備の選定、排出口の配置など)を行う必要があります。
このように、最新技術として語られる内容でも、実際には既存の機器・システムに基づくものであり、導入・設計・運用にあたっては専門的な知見と定期的なメンテナンスが重要です。安心・快適な店舗運営のために、これらの技術を効果的に組み合わせることをおすすめします。
株式会社野田ハッピーは、無煙ロースターの製造販売と共に、20年以上の焼肉店舗の設計・内装施工経験に基づき、店舗作りに取り組んで来ました。
焼肉店様のパートナーとして、焼肉店舗の開業から運営までトータルで支援し、繁盛店実現にワンストップサービスでお手伝い致します。
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