飲食店を経営されている皆さん、こんにちは。今回は店舗運営で見落とされがちな「排気ダクトの油脂問題」について解説します。
「最後に排気ダクト清掃をしたのはいつだっただろう?」と思い出せない場合は要注意です。ダクトに溜まった油脂は単なる汚れではなく、飲食店の火災リスクや衛生面のトラブルにつながる重大な危険要素となります。
排気ダクトに溜まる油脂がもたらすリスク
近年、各地で排気ダクトが原因の火災事故が報告されています。特に厨房設備をフル稼働させる店舗ではリスクが高まりやすい状況です。
ダクト内部に蓄積した油脂は非常に可燃性が高く、調理中の高温により気化し、やがて固着して層を形成します。この油脂層は高温で自然発火することがあり、一度燃え出すと消火が難しいのが特徴です。
また、ダクト内部は普段の目視確認が難しいため、清掃が後回しにされがちです。表面の清掃だけでは不十分で、内部に油煙由来の油脂が残っているケースが多く見られます。
厨房衛生や経営への影響
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火災リスク:油脂の自然発火や引火により店舗火災の原因になる。
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衛生リスク:油脂が細菌やカビの温床となり、厨房の衛生管理に支障をきたす。
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営業停止リスク:保健所の検査で排気設備の不備が見つかれば、改善命令や営業停止につながる可能性がある。
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コスト増大:油脂で詰まった排気システムは効率が落ち、電気代や修理費用が増える。
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近隣トラブル:悪臭や落下物が原因で顧客や周辺住民との問題に発展することもある。
飲食店が取るべき排気ダクト清掃と油煙対策
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定期的な専門清掃
一般的には3〜6ヶ月に1回の排気ダクト清掃が推奨されます。揚げ物や焼き物を多く提供する店舗では、さらに短い間隔での清掃が必要です。高圧洗浄や専用薬剤を使用したプロの清掃が効果的です。 -
日常的なフィルター管理
厨房スタッフによるフィルターやフードの清掃を毎日行い、油煙対策を徹底しましょう。 -
最新設備の導入
油脂分解機能を備えた排気システムを導入すれば、清掃の頻度を減らし、長期的なコスト削減につながります。 -
清掃記録の管理
清掃履歴を残しておくことで、保健所の検査や火災保険の査定時に役立ちます。
飲食店の排気ダクト清掃は、火災や衛生トラブルを未然に防ぐために欠かせない対策です。放置すれば「火災リスク」「衛生リスク」「経営リスク」が一気に高まります。
見えない場所だからこそ軽視されがちですが、定期的な点検と清掃は、店舗の安全と顧客の安心を守る投資です。今一度、自店舗の排気ダクトの状態を確認し、必要な油煙対策を実行することを強くおすすめします。
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