
店舗運営者の皆様、特に焼肉店や焼鳥屋などの厨房をお持ちの皆様にとって、排気ダクトのメンテナンスは非常に重要な業務の一つです。これから冬を迎え、気温が下がる時期に向けて、排気ダクトの定期清掃や点検の必要性を再確認しましょう。
なぜ冬季にダクト点検・清掃が特に重要なのか
排気ダクトは、調理時に発生する煙や油分を外部へ排出する役割を担っています。特に、焼肉店や焼鳥屋のように大量の油分を含む煙が発生する業態では、ダクト内部に油が蓄積しやすい傾向にあります。
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火災リスクの増大 蓄積した油は、調理の熱や排気の熱によって徐々に炭化し、非常に燃えやすい状態になります。万が一、調理中に火が上がった場合や、ダクト内で火花が発生した場合、この油汚れが延焼の大きな原因となり、ダクト火災に繋がる危険性があります。
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排気効率の低下 油やホコリがダクト内部に付着することで、空気の通り道が狭くなり、排気能力が低下します。これにより、厨房内の煙や熱が適切に排出されず、調理環境の悪化や、店舗内への臭い漏れの原因になることがあります。冬季は窓を開ける機会が減るため、特に排気効率の維持が大切になります。
厨房ダクトの定期清掃とメンテナンス方法
排気ダクトのメンテナンスは、「日常的な確認」と「専門業者による定期的な清掃・点検」の二段階で考えるのが効果的です。
1.日常的な確認
店舗スタッフ様による日常的なグリスフィルター(油を濾すフィルター)の清掃は、ダクト内部への油の侵入を減らすための最も基本的な方法です。フィルターが目詰まりしていないか、定期的に取り外して洗浄する習慣をつけましょう。
2.専門業者による定期清掃(排気ダクト 定期清掃)
ダクト内部に付着した油汚れは、自力での清掃が困難です。そのため、専門の清掃業者による定期的な高圧洗浄やスクレーピングなどの作業が必要です。清掃頻度は、店舗の業態や調理量によって異なりますが、火災リスクの観点からも、年に一度または半年に一度など、計画的な清掃が推奨されます。
※ 清掃内容の確認
清掃を依頼する際は、グリスフィルターだけでなく、ダクト内部、排気ファン(シロッコファンなど)、そして排気口(フード)の清掃範囲を事前に確認することが重要です。
厨房ダクト点検の費用と専門性(厨房 ダクト 点検 費用)
ダクトの点検や清掃にかかる費用は、ダクトの長さ、曲がり具合、ファン(モーター)の大きさや設置場所、そして汚れの度合いによって大きく変動します。具体的な金額をここで示すことはできませんが、費用対効果として、火災リスクの軽減や厨房環境の改善という点で、投資する価値は非常に高いと言えます。
点検では、専門知識を持つ業者がダクトの接続部の緩み、腐食、ファンの異音、そして目視できない内部の油の蓄積状況などをチェックします。これらの点検結果に基づいて、必要な清掃や修理の提案を受けることができます。点検のみ、または清掃と点検をセットで依頼するなど、店舗の状況に応じたサービスを選びましょう。
安全・快適な店舗運営のために
排気ダクトのメンテナンスは、単なる美化や効率化ではなく、お客様と従業員の安全を守るための必須の安全対策です。冬に向けて、火災リスクを最小限に抑え、常に清潔で快適な厨房環境を維持するためにも、この機会に排気ダクトの定期清掃と点検をご検討ください。

株式会社野田ハッピーは、焼肉店の排気環境に不可欠な無煙ロースターや上引きクリアーフード、集塵機、脱臭機などの開発・製造から施工までを行う専門会社です。安全で快適な店舗環境づくり、または排気設備に関するご相談やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
