
焼鳥店にとって、食欲をそそる香りは集客の大きな武器になる一方で、発生する大量の油煙への対策は経営上の最優先課題です。適切な設備選定は、店内の衛生管理、スタッフの労働環境改善、近隣トラブルの防止、そして長期的なコスト削減に直結します。厨房設計の視点から、失敗しない油煙対策の基本と選び方を解説します。
焼鳥店に最適な油煙対策機器の種類と特徴
焼鳥店で導入される主な対策機器には、その仕組みによって異なる特徴があります。店舗の規模や立地条件に合わせて、適切なタイプを選択することが重要です。
まず、小規模店舗や補助的な利用に適しているのが、フィルター式の空気清浄機です。微細な油粒子をキャッチする特殊なフィルターを備えており、店内の空気質を維持するのに役立ちます。
次に、住宅街などの臭いに敏感なエリアで欠かせないのが脱臭フィルターシステムです。活性炭などを用いて、煙に含まれる独特の臭い成分を吸着します。
より本格的な調理現場で採用されるのが、強力な吸引力を持つプロフェッショナルフードシステムです。炭火特有の強い上昇気流を制御し、煙の拡散を最小限に抑える設計がなされています。
大規模店舗や焼き場が客席に近い場合に有効なのが、電気集塵機です。静電気の力を利用して油煙粒子を捕集するため、目詰まりによる吸引力の低下が少なく、安定した性能を発揮します。
さらに、近年注目されているのが、フィルターと水洗浄機能を組み合わせた統合型システムです。油煙の除去だけでなく、自動洗浄機能によって日々の清掃負担を軽減し、排気温度を下げる効果も期待できます。
コスト削減と環境改善を両立させる選定基準
油煙対策を単なるコストと考えず、店舗運営の効率化と捉えることが大切です。適切な機器を選ぶことで、結果的に月間の運営費用を抑制できる事例が多く見られます。
選定のポイントとして最も重要なのは排気風量の設計です。店舗の広さや焼き台の大きさに合わせた十分な能力がないと、店内に煙が滞留し、清掃コストやエアコンの負荷増大を招きます。
次に、メンテナンスのしやすさを確認してください。日常的な清掃が容易な機種を選ぶことで、スタッフの作業時間を短縮し、人件費の抑制につながります。また、フィルターなどの消耗品コストも事前に試算しておく必要があります。
高性能な機器は初期投資こそ高くなる傾向にありますが、電気代の削減や清掃頻度の低下により、数年単位のトータルコストでは安価な製品よりも有利になるケースが一般的です。
失敗から学ぶ設備導入の注意点
設備選びでの失敗は、店舗の存続に影響を与える可能性があります。よくある失敗例とその対策を確認しておきましょう。
一つ目は、排気能力の不足です。コストを抑えるために必要最小限のスペックを選んだ結果、ピーク時に排気が追いつかず、客席に臭いが充満してしまう失敗です。焼鳥店では一般の飲食店よりも油煙が多いため、余裕を持った能力設計が不可欠です。
二つ目は、清掃性の無視です。性能が良くても構造が複雑すぎると、毎日のメンテナンスに膨大な時間がかかり、現場スタッフの負担が増大します。主要な部品が簡単に取り外して洗えるかどうかを必ず確認してください。
三つ目は、ランニングコストの過小評価です。導入費用が安い機器は、その分フィルターの交換頻度が高かったり、消費電力が大きかったりすることがあります。5年、10年といった長期スパンでの運用費用を比較することが、成功への近道です。
専門業者による現地調査を行い、複数の提案を比較検討することで、自店舗に最適なシステムを構築してください。
いかがでしたでしょうか。店舗に合わせた最適な油煙対策機器の導入を検討される際は、まず現在の厨房図面をもとに、必要な排気量の再計算から始めてみることをおすすめします。
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