
電気集塵機は、厨房や工場などの排気を浄化するために欠かせない設備です。しかし、その性能を十分に発揮させるためには、現場の状況に合わせた機種選定と、正しい設置・管理が求められます。今回は、失敗しないための選定基準と、長く安全に使用するための注意点を解説します。
1. 現場の状況に合わせた機種選定
機種を選ぶ際に最も重要なのは、排気量に合わせた能力を持つものを選ぶことです 。規定の排気量を超えて使用すると、汚れを取り除く処理能力が低下するだけでなく、機器本体の故障を招く原因にもなります 。そのため、実際の排気量に対して少し余裕を持った処理能力のある機種を選ぶことが推奨されています 。
また、排出される煙の性質も考慮しなければなりません。煙の濃度が非常に高い場合や、発生する煙の量そのものが多い場合など、用途に応じて最適なタイプが異なります 。排気口の向きによって空気の出入り方向(右から左、または左から右)も変わるため、設置場所のダクトレイアウトを事前に確認しておく必要があります 。
2. 正しい設置工事のルール
設置の際は、電気工事とダクト接続の両面で注意が必要です。
電気工事においては、安全のために必ずアース接続を行ってください 。電源は、排気ファン(シロッコファン)と連動させるか、単独のスイッチを設ける必要があります 。なお、ブレーカーへの直接配線やインバーター制御の電源を使用することはできません 。
ダクト接続については、集塵機の入口と出口にチャンバーBOXを用いて接続し、隙間から油漏れや雨水が入り込まないよう、コーキング処理を施すことが大切です 。屋外に設置する場合は、必ず防雨カバーを取り付けましょう 。また、効率よく集塵するために、機器は排気ファンの入口側に設置し、風速は4〜6m/sを目安に設定してください 。
3. 性能を維持するためのメンテナンス
電気集塵機は、定期的な洗浄が必要な製品です 。特に油分を多く含む煙を扱う場合は、汚れが溜まりやすいため、最低でも月に1回程度の洗浄とメンテナンスが欠かせません 。
点検をスムーズに行うため、メンテナンス扉側には1000mm以上のスペースを確保し、扉が90度以上開くように設計してください 。天井内に設置する場合は点検口を設け、天吊りの場合は脚立が立てられるスペースを確保するなど、作業のしやすさを考慮した配置が求められます 。
また、初めて運転を開始する前や工事直後は、ダクト内にホコリやゴミが残っている可能性があります。一度集塵ユニットを取り出した状態でしばらく排気を行い、中をきれいにしてからユニットを戻すようにしてください 。
電気集塵機の導入や更新をご検討中の方は、ぜひ詳細な製品ラインナップをご確認ください。排気量や煙の性質に応じた最適な機器を選択することで、クリーンな排気環境を維持し、機器のトラブルを未然に防ぐことができます。設置環境やメンテナンス方法についても、下記の「ND 型(排煙集塵機)」ページより詳しくご覧いただけます。https://nodahappy.jp/top/lineup.php?SNum=72

