
飲食店の厨房で調理量が増える時期は、油煙による火災リスクが必然的に高まります。消防庁の統計によると、飲食店における火災原因の約3割が調理油や油煙への引火によるものと報告されています。特に忙しい時期は日々の清掃が不足しがちですが、排気ダクトやフィルターに蓄積した油脂は、一度火がつくと一気に燃え広がる危険性を秘めています。
排気ダクトの内部に付着した油脂は、調理の熱によって高温状態が続くことで、直接火が触れなくても発火する可能性があります。通常の調理油の温度以上に熱せられたダクト内の汚れは、延焼の速度が非常に速く、天井裏などを通じて建物全体に被害を及ぼす恐れがあります。こうした事態を防ぐためには、汚れを溜めないための計画的なメンテナンスが不可欠です。
効果的な予防策として、まず日常的な清掃の徹底が求められます。レンジフードの油受けやフィルターの洗浄は毎日行い、表面の油汚れをこまめに除去してください。一方で、手の届かないダクト内部の清掃については、専門業者による定期的な洗浄を検討することが推奨されます。一般的には3ヶ月から6ヶ月に一度の実施が目安とされていますが、揚げ物や焼き物が多い店舗では、より短いサイクルでの点検が必要です。
また、清掃だけでなく設備面の備えも重要です。油火災に対応した消火器を適切な場所に設置し、使用期限を定期的に確認してください。万が一の事態に備え、消火設備の操作方法や避難経路、緊急時の連絡体制を従業員間で共有しておくことも、被害を最小限に抑えるための重要なステップとなります。
定期的な清掃と点検の実施は、単なる衛生管理にとどまらず、お店の資産や従業員、そしてお客様の安全を守るための直接的な投資です。火災が発生してからでは取り返しのつかない損失を招くため、繁忙期を迎える前に、一度厨房の安全状況を総点検することをお勧めします。

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