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焼肉屋・焼鳥屋オーナー必見!排気システムの基本用語と快適なお店づくり

焼肉屋や焼鳥屋を経営するうえで、必ず向き合うのが排気システムです。煙やニオイが店内に残ると、お客様にとって居心地が悪くなり、再来店にも影響します。また、近隣への配慮という面でも排気の工夫は欠かせません。ここでは、オーナーの方が知っておくと役立つ基本的な用語を、できるだけ分かりやすくまとめました。

1. 排気システム

焼肉や焼鳥の調理で出る煙やニオイを、店内に残さず外に排出する仕組みのことです。設備の種類や設計によって、店内の快適さが大きく変わります。

2. 局所排気

煙が出る場所のすぐ近くで吸い込む方法です。

  • 上引き排気:テーブルの上にフードを設置して煙を吸い上げる方式。

  • 下引き排気:テーブルの下から煙を吸い込む方式で、見た目がすっきりするのが特徴です。

3. 全体換気

店全体の空気を入れ替える仕組みです。局所排気だけでは防ぎきれない「店全体のこもった空気」を解消します。

4. 静圧(せいあつ)

ダクト内で空気を押し出す力(圧力)のことです。静圧が不足すると空気が流れにくくなり、煙や臭いが残ってしまいます。反対に高すぎると騒音や機器への負担が増えます。排気性能を安定させるには、静圧と風量のバランスが重要です。

ここで「静圧」と「風量」という用語は混同されやすいため、両者の違いを整理し、それぞれを詳しく説明します。

静圧(せいあつ)

ダクト内で空気が「どれだけ押されているか」を示す圧力のこと。
簡単に言うと、空気が流れる際に周囲を押す力(圧力差)です。ダクトの形状や長さ、フィルターの有無によって必要な静圧が変わります。静圧が不足すると、空気が十分に流れず排気性能が落ちます。逆に高すぎると、機器への負担や騒音の原因になります。

👉 静圧は「圧力(Pa)」で表されます。


風量(ふうりょう)

実際にどれだけの空気が流れているかを示す量。
通常「㎥/h(立方メートル毎時)」や「m³/min」で表されます。風量が不足すると煙や臭いを外に出せません。風量が多すぎればエネルギーの無駄や空調バランスの崩れにつながります。

👉 「煙をしっかり排出するかどうか」を直接左右するのは風量です。

5. 集煙フード

煙を効率よく集めるための装置です。フードの形やサイズによって効果が変わるため、店の規模やスタイルに合わせた選び方が必要です。

6. 油煙(ゆえん)

煙に含まれる油分のことです。油煙はダクト内に付着しやすく、放置すると火災の原因になることもあります。定期的な清掃とフィルターの設置で対策できます。

7. 給気

排気ファンで店内の空気を外に出すだけでは、店内の空気が不足してしまいます。すると気圧のバランスが崩れ、入口のドアが開きにくくなったり、排気がうまくいかず煙が逆流してしまうことがあります。そのため、排気と同時に外から新鮮な空気を取り込む「給気」の仕組みを整えることが大切です。給気と排気のバランスが取れていると、店内の空気がスムーズに流れ、快適で煙のこもらない環境を保つことができます。


焼肉屋や焼鳥屋の経営において、排気や換気の仕組みを理解しておくことはとても大切です。局所排気・全体換気・静圧・油煙・給気といった基本用語を押さえておくだけでも、業者との打ち合わせや店舗づくりがスムーズになります。

お客様に快適に過ごしてもらい、長く愛されるお店をつくるために、排気システムをしっかり整えましょう。

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